1歳〜1歳半
離乳食と、仕上げみがきの習慣
1歳ごろの食べ方と歯の生え方
母乳やミルクを飲むことが中心だった口の使い方が、少しずつ噛んで食べるほうへ移っていきます。
1歳前後で上下の前歯が生えそろってくるお子さんが増え、そのあと最初の奥歯(第一乳臼歯)が生えはじめるお子さんもいますが、噛みつぶすための歯はまだそろっていません。形のあるものに少しずつ慣れていく段階なので、うまく食べられない日もあります。
当院では、前歯でかじりとれているかどうかや、飲み込むときの口と舌の動きを確かめます。

丸のみが気になるときの食卓の工夫
「よく噛んでね」と声をかける前に、座り方や一口の量を見直してみてください。
いちばん奥の奥歯(第二乳臼歯)は、2歳半から3歳ごろにそろうといわれています。1歳を過ぎて生えはじめる第一乳臼歯だけでは噛みつぶす力がまだ足りないので、丸のみのように見えることがあります。
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足が着く座り方にする
いすに座ったときに足の裏がどこにも着いていないと、体が安定せず、噛む力が入りにくくなります。足台を置いたり、いすの高さを合わせたりするだけで、食べ方が変わることがあります。
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一口の量を小さくする
口いっぱいに入ってしまうと、噛むより飲み込むほうが楽になってしまいます。少なめに渡してください。
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前歯でかじりとる機会をつくる
はじめから小さく切ったものばかりだと、前歯を使う場面がなくなります。スティック状の野菜やパンなど、かじりとれる形のものも取り入れましょう。
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飲み物で流し込まない
食事の途中でいつでも飲めるようにしておくと、噛まずに流し込んでしまうことがあります。飲み物は食事の区切りで渡すなど、出す順番を少し変えるのもひとつの方法です。
食材の固さや、窒息・アレルギーへの配慮については、小児科や市の栄養相談でのご案内を優先してください。当院では、お口の使い方から見た食べ方の工夫をお伝えしています。
コップ飲みと卒乳
どちらも、何歳までにと一律には決めていません。
コップで飲むときの口の動き
コップから飲むときは、くちびるで水を受けとめて、舌で奥へ送ります。哺乳びんやストローとは使う筋肉が違うので、コップで飲む機会をつくることが、お口の発達につながると考えられています。
はじめは少しだけ入れて、こぼれるものと思っておくほうが気が楽です。お子さんの手に大人が手を添えて、傾きをゆっくり調整してあげると飲みやすくなります。うまくいかない日が続いても、焦らずに続けてみてください。
卒乳の時期と寝る前の授乳
授乳を続けていることが歯ならびを悪くするとは言い切れないので、卒乳の時期は、ご家庭のペースで決めていただけます。ただ、寝かしつけのときに哺乳びんで甘い飲み物やミルクを飲みながら眠る習慣は、飲み物が歯に触れている時間が長くなるぶん、むし歯のリスクとして知られています。眠っているあいだは唾液が少なくなるとされていて、飲み物が甘いかどうかにかかわらず気をつけておきたいところです。
卒乳を考えはじめて迷っているときは、一度ご相談ください。歯の生え方やお口の使い方を見たうえで、いま急ぐ必要があるかどうかも含めてお話しします。
授乳や断乳の進め方そのものは、小児科や助産師など、ふだん見てもらっている方のご意見もあわせてご検討ください。
1歳からの仕上げみがきとフッ化物の量
仕上げみがきは、夜の1回を毎晩の習慣にしていく時期です。
1歳を過ぎると、歯みがきを嫌がるお子さんが増えてきます。口の中に手が入ることにまだ慣れていないためで、よくあることです。1日に何度もがんばるより、夜の1回だけは時間をとって見ると決めておくほうが続けやすいと思います。
寝かせみがきでは、大人のひざの上にお子さんの頭をのせます。上くちびるの裏側のすじ(上唇小帯)に歯ブラシが当たると痛がるので、指で軽く押さえてあげてください。この時期にむし歯ができやすいとされる上の前歯の外側と、歯と歯のあいだは、とくによく見てください。
| 時期 | フッ化物の濃度 | 歯みがき剤の量 |
|---|---|---|
| 歯が生えてから2歳 | 900〜1,000ppmF | 米粒ほど ごく少量 |
| 3〜5歳 | 900〜1,000ppmF | グリーンピースほど |
| 6歳〜 | 1,400〜1,500ppmF | 歯ブラシの1.5〜2cm |
1歳半ごろは、まだうがいが上手にできません。歯みがき剤は量を守って使い、みがいたあとは軽くぬぐう程度にしていただくようお伝えしています。当院のフッ化物塗布は保険で受けられます。釧路市のフッ素塗布無料受診券(1歳8か月から4歳になる日まで)もお使いいただけます。ご家庭での使い方は来院されたときに確認しますので、いま使っている歯みがき剤をお持ちください。濃度と量がお子さんに合っているかを見ることができます。
上の表は4学会合同「フッ化物配合歯磨剤の使用方法」(2023年1月1日)による目安です。お子さんの歯の状態によってご案内が変わることがありますので、迷われたときはご相談ください。
1歳半まで参加できる乳児教室
当院では毎月1回、0歳から1歳半のお子さんとご家族を対象に、乳児教室(WARAリズム®体験会)を開いています。参加費は無料で、定員は5組です。
講師は、歯科衛生士でWARAリズム®アドバイザーの水上志帆と、当院副理事でWARAリズム®アドバイザーの柏尾円華です。ご家庭でそのまま続けられる親子のふれあい運動と、月齢に合わせたお口の見方をご紹介しています。歩きはじめたお子さんも、1歳半までならご参加いただけます。
乳児教室|毎月・参加費無料・各回5組歯が生える前に、いちど歯医者へ
0歳〜1歳半のお子さんと保護者の方を対象に、寝返りやうつ伏せ、ハイハイといった赤ちゃんの動きを講師と一緒にたどる「WARAリズム®」の体験会を、毎月1回開いています。講師は、歯科衛生士の水上志帆と副理事の柏尾円華が務めます。
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1歳6か月児健診のころ
健診で指摘されたことがあれば、その内容をそのままお持ちください。
健診で指しゃぶりや飲み物の与え方について何か言われたときは、急いだほうがよいものか、しばらく様子を見てよいものかを、拝見したうえでご説明します。
1歳半までに家で確かめておきたいこと
- 食事のとき、足の裏が床や足台に着いている
- 前歯でかじりとって食べることがある
- 飲み込むとき、お口が閉じている
- コップから飲む機会をつくったことがある
- 上の前歯の外側と、歯と歯のあいだを見たことがある
- 夜、寝る前に仕上げみがきをしている
- 寝かしつけに、甘い飲み物やミルクを飲みながら眠る習慣になっていない
- 日中、お口がぽかんと開いたままになっていない
気になったところを覚えておいていただければ、受診のときにそこから見ていきます。
よくいただくご質問
まだ歯が数本しかありません。受診は早すぎますか?
早すぎることはありません。1歳ごろは、歯の本数より食べ方やお口の使い方を見ておきたい時期です。いま特に何もしなくてよい場合は、そうお伝えします。困りごとがないうちに来ていただくほうが、お子さんも歯科に慣れやすくなります。
奥歯が生えてきません。遅いのでしょうか?
生えてくる時期には、お子さんごとに幅があります。最初の奥歯(第一乳臼歯)は1歳を過ぎたころから生えはじめることが多いとされていますが、1歳半を過ぎてから生えてくるお子さんもいます。生える順番や左右のそろい方もあわせて見ますので、気になるときはその時点でご相談ください。
泣いてしまいそうで心配です。
泣いても構いません。診療室は完全個室なので、まわりを気にせず過ごしていただけます。ベビーカーのままお入りいただけます。
鼻がつまっていて、いつもお口が開いています。
口が開いている原因に、鼻の通りにくさがあることは少なくありません。その場合は耳鼻咽喉科で診ていただくほうが早いこともあるので、当院からもそうお伝えしています。歯科でできることは、あわせてご説明します。
ことばがまだ出ません。歯科で相談できますか?
ことばの発達そのものについては、言語聴覚士や小児科にご相談ください。当院では、舌やくちびるの動きや食べ方など、お口の使い方についてお話しします。必要なときは、ほかの専門の方へのご相談もご案内しています。
あわせてご覧ください
このページは、一般的な情報をご紹介するものです。お口の状態には個人差があり、書かれていることがすべての方に当てはまるわけではありません。気になる点がありましたら、歯科医師にご相談ください。
掲載している写真には、イメージ写真を含みます。症状の説明に使っている写真は、実際の患者さんではありません。
医療法人社団愛北 オーク歯科クリニック(北海道釧路市昭和中央4丁目18-1 イオンモール釧路昭和店1F)


