マタニティ〜0歳
出産前のご自身の歯と、生まれてくる赤ちゃんのお口のこと
出産前の受診について
授乳と睡眠に追われる産後の数か月に歯が痛みだすと困るので、できれば出産前に一度、お口を診せてください。
妊娠がわかってから出産までは、お母さんご自身の体調が大きく変わる時期です。つわりで歯みがきがつらかったり、この時期に受診してよいのか迷ったりしているうちに、痛みもないので受診しないまま出産を迎え、産後の忙しさで歯科から足が遠のいてしまう方は少なくありません。
赤ちゃんのお口は、生まれてからの飲み方や食べ方によって育っていき、鼻で息ができているかどうかも関わってきます。

赤ちゃんの最初の受診について

歯が生える前から相談できます
当院では、歯が生える前からご相談をお受けしています。歯のない時期は、飲むときの口の閉じ方や上あごのかたちなどを見せていただきます。

歯の本数より口の使い方を見ています
歯が生える時期や離乳食の進み方には、お子さんによって大きな幅があります。そのため当院では、周りの子と歯の本数を比べるより、飲むときに口が閉じているかや、途中で疲れてしまわないかを見ています。気になることがあれば、そのつどお尋ねください。

産後の受診の予定は出産前に決めておけます
生まれてからの数か月は、新しく通院の予定を組むのが難しくなります。赤ちゃんをいつごろ連れてくるかと、ご自身の次の検診をいつにするかを出産前に決めておくと、産後に思い出したときにすぐ動けます。当院で定期的に診ていく間隔は、3か月に1回が基本です。
※ 歯ぐきの腫れやつわりのときのみがき方など、妊娠中のご自身のお口のことは、マタニティ診療のページでくわしくご案内しています。レントゲンや麻酔・お薬のこと、受診の時期もそちらにまとめています。
抱っこと授乳の姿勢について
姿勢で変わる舌とあごの動き
赤ちゃんは、体がどんな姿勢にあるかによって、舌やあごの動かし方が変わります。頭だけが反り返った姿勢や、いつも同じ向きで飲む状態が続くと、使いやすい側と使いにくい側ができることがあります。抱く向きを左右で入れかえたり、首から背中までを支えたりするのはちょっとしたことですが、授乳のたびに少し気にかけてみてください。
当院では、寝返りやハイハイなどの体の動きと、飲んだり食べたりするお口の働きは関わり合っていると考えています。体の動きが順番どおりに進まなかった場合も、あとからたどり直していく方法があります。気になるところがあれば、生まれてからの検診のときに、実際の抱き方を見ながらお話しします。
抱き方や姿勢のことは、文字で読むより実際にやってみるほうが分かりやすいと思います。当院では、0歳から1歳半のお子さんとご家族に向けて、体を動かしながらお伝えする乳児教室を開いています。出産前から教室に興味をお持ちの方は、お問い合わせください。
出産前に確かめておきたいお母さんの歯
お母さんご自身のお口のこと
- 歯ぐきから血がにじむ日がある
- 冷たいものや甘いものでしみる歯がある
- 治療の途中で通院が止まっている
- 親知らずのあたりが腫れたことがある
- 詰めものが取れたままになっている
- 妊娠してから歯みがきの時間が短くなった
- この1年、歯科で検診を受けていない
- 産後のご自身の受診の予定を決めていない
ひとつでも思い当たるものがあれば、出産前に一度診せていただくことをおすすめします。早めに分かれば短い処置ですむことも多く、産後に持ち越さずにすむことがあります。反対に、いまは様子をみて産後に回したほうがよいものもあるので、どれから進めるかを決めておくだけでも、産後の予定が立てやすくなります。
生まれてから9か月ごろまでのお口の変化

赤ちゃんは母乳やミルクを飲むとき、くちびるで乳首をとらえ、舌とあごを合わせて動かしています。この動きが、のちに食べ物を噛んで飲み込むときの動きにつながっていくと考えられています。
母乳の量や飲ませ方については、助産師さんや産科にご相談ください。当院では、舌やくちびるの動きと、上あごのかたちを診ています。
| 時期 | お口で起きていること | おうちでできること |
|---|---|---|
| 生後0〜2か月ごろ | 飲む力がついてきます 舌とあご、くちびるを一緒に動かして飲みます。 |
抱き方や飲ませる向きが毎回同じにならないように、左右を入れかえます。 |
| 生後3〜5か月ごろ | 首がすわります 体の使い方が変わると、あごや息の使い方も変わります。 |
起きている時間に、大人がそばで見ながら、短いうつ伏せ遊びを取り入れます。 |
| 生後5〜6か月ごろ | 離乳食が始まります 始める時期には幅があります。首がすわり、支えれば座れるころがひとつの目安です。 |
姿勢が落ち着いてから、平らなスプーンでひと口ずつ始めます。 |
| 生後7〜9か月ごろ | 離乳食が進みます 口を閉じて飲み込む動きを練習していく時期です。 |
スプーンを下くちびるに置いて、自分から口を閉じるのを待ちます。 |
| 生後8〜9か月ごろ | 下の前歯が生えはじめます 日本小児歯科学会が2019年に公表した調査による目安です。前後の幅はとても大きく、1歳前後で生えてくるお子さんもめずらしくありません。 |
ガーゼや小さな歯ブラシで、口の中を触られることに慣れていきます。 |
※ 寝かせるときは必ずあお向けにしてください。うつ伏せの時間は、赤ちゃんが目を覚ましていて、大人がそばで見ているあいだだけにします(乳幼児突然死症候群の予防のため)。
飲み方のほかにも、歯科以外で診てもらうほうがよいことがあります。鼻がつまって口で息をしているときは耳鼻咽喉科に、体重の増え方は小児科にご相談ください。舌の裏のひだ(舌小帯)が短いのではないかというご相談もいただきますが、ほかの要因が重なっていることも多いので、お口の中を見たうえでご説明します。当院で診るのが難しいときは、どこへ相談すればよいかをお伝えします。
※ 表の時期は目安です。発達の速さには個人差があります。
最初の歯が生える前後の歯みがき
歯ぐきに触れて慣らすところから始めて、歯が生えたら歯みがきに進みます。
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歯が生える前から歯ぐきに触れておく
歯がまだ生えていない時期から、清潔な指やガーゼで歯ぐきに触れておくと、歯ブラシを使いはじめたときに嫌がりにくいといわれています。機嫌のよいときに、遊びのつもりで少し触れてみてください。
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最初の1本が生えたら歯みがきを始める
下の前歯が生えてきたら、歯みがきを始めます。仕上げみがきは、赤ちゃんを寝かせた姿勢で短い時間ですませてください。
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痛みがないうちに一度受診しておく
痛くなってから初めて歯科に来ると、お子さんの記憶には痛いところとして残ってしまいやすいものです。何もないうちに一度来ていただくと、その後の通院が楽になることがあります。
保険適用保険診療の対象と通い方
- 「口腔機能発達不全症」と診断された場合は、2018年から歯科の保険診療の対象になっています。
- 対象は18歳未満のお子さんで、月に1回通っていただき、検査とご説明のあとにお口のトレーニングを行います。
- 食べ方や息のしかたなどの変化を、記録をとりながら見ていきます。
- 保険の対象になるかどうかはお子さんの状態によって変わるので、一度診せていただいてからご説明します。
※お子さんの状態によっては保険の対象とならないことがあります。検査のうえでご説明しますので、まずご相談ください。
当院では、0歳から1歳半のお子さんとご家族を対象に、乳児教室(WARAリズム®体験会)を毎月1回開いています。定員は5組で、参加費はかかりません。13時にお集まりいただき、15時40分ごろに解散します。次回は2026年10月19日(月)の予定です。
講師は、歯科衛生士でWARAリズム®アドバイザーの水上志帆と、当院副理事でアドバイザーの柏尾円華が務めます。寝返りやハイハイなどの体の動きが、お口の働きとどう関わっているかを、体を動かしながらお話しします。抱き方や姿勢のことも、教室で実際に試していただけます。
乳児教室|毎月・参加費無料・各回5組歯が生える前に、いちど歯医者へ
0歳〜1歳半のお子さんと保護者の方を対象に、寝返りやうつ伏せ、ハイハイといった赤ちゃんの動きを講師と一緒にたどる「WARAリズム®」の体験会を、毎月1回開いています。講師は、歯科衛生士の水上志帆と副理事の柏尾円華が務めます。
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当院はイオンモール釧路昭和店の1階にあり、駐車場は無料です。ベビーカーのまま診療室まで入れて、診療室は完全個室なので、赤ちゃんが泣いても周りを気にせずにすみます。「ママとこどものはいしゃさん」の加盟院でもあります。
よくいただくご質問
下の前歯がなかなか生えてこないときは、どうすればよいですか?
目安は生後8〜9か月ごろとされていますが、それより早いお子さんも、1歳を過ぎてから生えてくるお子さんもいて、時期にはとても大きな幅があります。1本も生えてこないのが気になるときは、一度ご相談ください。ご家庭では、歯の本数よりも、ご機嫌や飲み方に変わりがないかを見ていただければと思います。
むし歯はお母さんからうつるのでしょうか?スプーンは分けたほうがいいですか?
スプーンを分けるだけでは、むし歯は防げないといわれています。周りの大人がご自身のお口を整えておくことと、甘いものの回数を増やしすぎないことのほうが大切なので、分けるために赤ちゃんとのふれあいまで控える必要はありません。
産後、赤ちゃんはいつごろ連れて行けばよいですか?
お母さんの体調が戻って、外出できるようになってからで構いません。歯が生える前でもお越しいただけます。産後いつごろ来ていただくかは、出産前の受診のときに決めておくこともできます。ご予約はお電話(050-1792-9421)かWEBから承ります。
あわせてご覧ください
このページは、一般的な情報をご紹介するものです。お口の状態には個人差があり、書かれていることがすべての方に当てはまるわけではありません。気になる点がありましたら、歯科医師にご相談ください。
掲載している写真には、イメージ写真を含みます。症状の説明に使っている写真は、実際の患者さんではありません。
医療法人社団愛北 オーク歯科クリニック(北海道釧路市昭和中央4丁目18-1 イオンモール釧路昭和店1F)


