0歳
授乳やうつ伏せ遊びのころから、最初の歯みがきまで
歯が生える前の受診で診ること
歯がまだなくても、授乳のときの飲み方や体の使い方から分かることがあります。
この時期にむし歯の治療をすることはほとんどありませんが、お口の基本的な使い方は生まれてからの1年で身についていくと考えられているので、当院では0歳からご相談をお受けしています。
おっぱいや哺乳びんを吸う動きも、離乳食をもぐもぐする動きも、あごや舌を動かす練習になっています。

この時期の受診では、お子さんがいまどの段階にいるかを確かめて、ご家庭でできることをお伝えしています。飲み方や姿勢の癖は、あとから直そうとすると時間がかかることが多いのですが、0歳のうちはまだ形が決まりきっていません。抱き方や乳首の選び方のように、その日から試していただけることも多くあります。
おっぱいやミルクの飲み方
当院では、飲む量や回数より、飲むときの姿勢と口の動きを見ています。

母乳でも育児用ミルクでも、赤ちゃんはくちびるで乳首をとらえ、舌を波打たせるように動かして飲んでいます。くちびるが内側に巻き込まれていないかや、飲みながら舌が音を立てていないかを見ると、口まわりの筋肉をどう使っているかが分かることがあります。途中で疲れて眠ってしまうかどうかも、見ておきたいところです。
哺乳びんの場合は、乳首の穴の大きさや抱き方の角度でも飲み方が変わります。あごを上げて反り返る姿勢のまま飲んでいると、飲み込みにくく、口が開いたままになりやすいといわれています。授乳は一日に何度もあるので、抱き方で気になるところがあれば、受診のときに実際に見せてください。
授乳のことは、助産師さんや保健師さんに相談されている方も多いと思います。当院ではお口の動きを中心にお話ししますので、母乳の量や体の発育については、小児科や地域の保健センターにご相談いただくほうが確かです。どこまで当院で診られるかは、受診のときにお伝えします。
保険適用保険診療の対象と通い方
- 食べたり話したりするお口の機能の発達がゆっくりな場合は、「口腔機能発達不全症」と診断されることがあり、2018年から保険で診られるようになっています。
- 対象は18歳未満のお子さんです。当院では月に1回来ていただき、検査とご説明のあと、ご家庭で続けていただくトレーニングを行っています。
- 0歳のうちは、飲み方と姿勢を確かめることが中心になります。保険の対象になるかどうかは、実際に拝見してからご説明します。
- 装置を使う矯正とは別の診療です。ご相談の内容がどちらに当たるかも、受診のときにお伝えします。
※お子さんの状態によっては保険の対象とならないことがあります。検査のうえでご説明しますので、まずご相談ください。
うつ伏せからおすわりまでの体の動き
うつ伏せで頭を持ち上げるころから、一人で座れるようになるまでの流れです。
当院では「軸育(じくいく)」といって、姿勢や呼吸、体幹を整えるところからお口を見ていく取り組みをしています。0歳の赤ちゃんでは、起きているときにうつ伏せで過ごす時間をとっていただくようお伝えしています。うつ伏せで頭を持ち上げる動きは首の後ろや背中の筋肉を育て、やがて口を閉じて飲み込む力にもつながっていくと考えられています。
こうした動きをいやがったり、向きに偏りが続いたりするお子さんもいますが、それだけですぐに問題になるわけではありません。体の使い方の癖として残っていくことがあるので、気になることがあれば、その時点でご相談ください。拝見したうえで、このまま様子を見てよいのか、いまからできる工夫があるのかをお話しします。

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うつ伏せで頭を上げる
起きているときに、短い時間から始めます。首と背中の筋肉がついてくると、あごを引いた姿勢がとりやすくなるといわれています。大人がそばで見ている場面で行ってください。
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寝返りをうつ
左右どちらにも返れるかを見ます。いつも同じ向きばかりのときは、おもちゃを置く位置や声をかける方向を変えてみてください。
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ずりばい・ハイハイ
手のひらで体を支えることで、肩まわりと体幹の筋肉が使われます。手や指をよく使うことは、のちの食べ方にも関わると考えられています。
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自分の力で座る
支えなしで座った姿勢を保てるかどうかを見ます。座って離乳食を食べるときの姿勢にもつながります。
※うつ伏せの時間は、赤ちゃんが起きていて機嫌のよいときに、大人がそばで見守りながら行ってください。眠るときは必ずあお向けにしてください。
乳歯が生える時期と順番
多くの場合、下の前歯から生えてきます。
一般に示されている目安では、生後8か月から9か月ごろに下の前歯が生えはじめ、1歳を過ぎるころにかけて上下の前歯がそろっていくとされています。
| 生えてくる歯 | おおよその目安 |
|---|---|
| 下の前歯 (乳中切歯) |
生後8〜9か月ごろ |
| 上の前歯 (乳中切歯) |
生後10か月ごろ |
| 前歯のとなり (乳側切歯) |
生後11か月〜1歳ごろ |
| 奥歯・犬歯 | 1歳を過ぎてから順に |
※平均的な目安です。同じ月齢でも数か月の幅があり、1歳の誕生日を過ぎてから最初の歯が生えてくるお子さんもめずらしくありません。目安は、日本小児歯科学会が2019年に公表した調査(日本人小児における乳歯・永久歯の萌出時期に関する調査研究Ⅱ)によります。
1歳半を過ぎても1本も生えてこない場合や、左右の差が大きい場合は、一度ご相談ください。歯ぐきの中の様子は、見ただけでは分からないこともあります。当院にはCTとセファロがありますが、小さなお子さんの撮影は、必要と判断したときに、理由と撮る内容をご説明してから行います。
最初の1本が生えてきたら、歯みがきを始めます。0歳のうちは、きれいに磨ききることより、歯みがきをいやな時間にしないことを大事にしています。
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くちびるやほおに触れておく
歯が生える少し前から、清潔な指やガーゼでくちびるやほおに触れておくと、口の中を触られることに慣れやすいといわれています。機嫌のよいときに、少しずつ触れてみてください。
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生えはじめたら寝る前に1回
生えはじめの前歯は、ガーゼや乳児用の小さな歯ブラシでそっとぬぐう程度で十分です。寝る前の1回を習慣にしておくと、歯が増えてからの歯みがきが楽になります。
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いやがる日は無理をしない
できない日があれば、翌日にまたやってみてください。押さえつけて泣かせてしまうより、少し時間をおいて、機嫌のよいときにもう一度試すほうが続けやすいと思います。
糖分を含む飲みものを哺乳びんで飲みながら眠る習慣は、上の前歯のむし歯につながることがあるといわれています。寝かしつけのために続けている場合は、無理にやめさせずに、どう置き換えていくかをご家庭の事情を伺いながら考えます。
| 年齢 | フッ化物配合歯みがき剤の目安 |
|---|---|
| 歯が生えてから2歳 | 900〜1,000ppmF 米粒ほどの少量 |
| 3〜5歳 | 900〜1,000ppmF グリーンピースほど |
| 6歳〜 | 1,400〜1,500ppmF 歯ブラシに1.5〜2cm |
※4学会合同「フッ化物配合歯磨剤の使用方法」(2023年1月1日)による目安です。使う量や使い方は、お子さんの様子を見ながら、来院時にご説明します。
飲み方や体の動きで気になるところ
当てはまるものがあれば、受診のときにお知らせください。
0歳のうちに見ておきたいこと
- 授乳中や眠っているときに、口がぽかんと開いていることが多い
- 飲むときに、くちびるが内側に巻き込まれている
- 飲むのに時間がかかり、途中で疲れて眠ってしまう
- うつ伏せをいやがる、または頭を持ち上げていられる時間が短い
- 寝返りの向きが、いつも同じ側になる
- あお向けのときに、体が強く反り返る
- 離乳食が後期(生後9か月ごろ)に進んでも、あまり噛まずに飲み込んでいるように見える
体の反り返りや発達そのものについて気がかりがあるときは、小児科や地域の保健センターにもご相談ください。
乳児教室(WARAリズム®体験会)
0歳から1歳半のお子さんとご家族が対象の、少人数の教室です。
当院では毎月1回、乳児教室(WARAリズム®体験会)を開いています。赤ちゃんの体の動きがお口の働きとどう関わっているかを、実際に体を動かしながら知っていただく会です。講師は、歯科衛生士でWARAリズム®アドバイザーの水上志帆と、当院副理事でWARAリズム®アドバイザーの柏尾円華が務めます。診療のときよりも時間をとってお話しできます。
定員は5組で、参加費はかかりません。13時にお集まりいただき、15時40分ごろに解散します。当院はイオンモール釧路昭和店の1階にあり、駐車場は無料です。院内は段差がなく、診療室は完全個室で、ベビーカーのままお入りいただけます。途中で授乳やおむつ替えが必要になったときは、遠慮なくお声がけください。
乳児教室|毎月・参加費無料・各回5組歯が生える前に、いちど歯医者へ
0歳〜1歳半のお子さんと保護者の方を対象に、寝返りやうつ伏せ、ハイハイといった赤ちゃんの動きを講師と一緒にたどる「WARAリズム®」の体験会を、毎月1回開いています。講師は、歯科衛生士の水上志帆と副理事の柏尾円華が務めます。
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よくいただくご質問
いつごろ初めて行けばよいですか?
決まった時期はありません。歯が生える前から受診していただけます。
指しゃぶりは、やめさせたほうがよいですか?
0歳の指しゃぶりは、口と手を使って周りのものを確かめていく自然な動きと考えられているので、この時期に無理にやめさせる必要はありません。長く続く場合は、そのときの年齢に合わせてご相談ください。
口で息をしているように見えます。
0歳のうちは、鼻がつまっているだけのこともあります。鼻づまりが続くようなら、耳鼻咽喉科の受診をおすすめしています。口まわりの筋肉の使い方については、当院で見ていきます。
あわせてご覧ください
このページは、一般的な情報をご紹介するものです。お口の状態には個人差があり、書かれていることがすべての方に当てはまるわけではありません。気になる点がありましたら、歯科医師にご相談ください。
掲載している写真には、イメージ写真を含みます。症状の説明に使っている写真は、実際の患者さんではありません。
医療法人社団愛北 オーク歯科クリニック(北海道釧路市昭和中央4丁目18-1 イオンモール釧路昭和店1F)


