プレオルソ
日中の1時間と寝ている間に使う取り外し式の装置
プレオルソとは
やわらかい素材でできたマウスピース型の装置で、舌やくちびるなど、お口のまわりの筋肉のバランスに働きかけます。
歯ならびのご相談では、ふだんお口が開いていないかと、飲み込むときの舌の位置も拝見しています。歯は、頬とくちびるが外から押す力と、舌が内側から支える力がつり合うところに並んでいくと考えられていて、歯ならびが気になるときは、このつり合いのほうが崩れていることがあります。
プレオルソは、入れている間に、舌やくちびるが収まりやすい位置を覚えていくことをねらった装置です。
あごの成長やお口の使い方が変わることで、歯の並ぶ場所に余裕が出てくることがあります。ただ、歯を一本ずつ並べていくための装置ではないため、生えかわりのあとに仕上げの矯正が必要になることもあり、その見通しもはじめにお伝えしています。

※お子さんによって向き・不向きがあります。検査とご相談のうえで、別の装置や別の時期をご提案することもあります。
装置の形と特徴
上下の歯をまとめて覆う形の、弾力のある素材の装置です。
ワイヤーやネジのようなかたい部品はついていません。ただ厚みがあり、はじめて見ると思っていたより大きく感じられるかもしれません。

やわらかくて弾力がある
指で押すとたわむくらいの弾力があり、歯と歯ぐきのまわりをゆるく包むように入ります。当たって痛いところがあれば、調整して合わせていきます。

自分で取り外せる
ご自宅で入れたり外したりして使います。食事や歯みがきのときは外せるため、矯正のために食べられないものが増えることはありません。

大きさを選んで使います
あらかじめ大きさの決まった装置の中から、お口に合うものを選んで使います。歯型をとって作る装置とは、この点が違います。成長に合わせて、途中で大きさを替えることもあります。
色や形は、実物を見ていただくのがいちばん分かりやすいと思います。ご相談の日には見本をご用意しています。手に取って、大きさや感触を確かめてみてください。始めるかどうかは、ご家族で相談してからお返事ください。
毎日の使い方と通院
日中にまとめて1時間ほどと、寝ている間に入れていただきます。どちらもご自宅にいる時間なので、学校や園に持っていく必要はありません。
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日中の1時間
ご家庭で過ごす時間のうち、まとまった1時間を使います。テレビを見ている時間でも、宿題をしている時間でも使えます。入れている間は、くちびるを閉じて過ごしてください。
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寝ている間
寝る前に入れて、朝起きたら外します。夜中に外れていたら、気づいたときに入れ直してください。
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朝と夜のお手入れ
外したら水で洗い、水気をきってケースにしまいます。熱いお湯を使うと変形することがあるので避けてください。洗い方は、装置をお渡しするときに実際にやってみせながらご説明します。
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月に1回の通院
装置を使っている間は、月に1回を目安に通っていただきます。そのたびに装置の当たり具合と、歯ならびやお口の使い方の変化を確かめます。生えかわりの進み方によっては、間隔が前後することもあります。
続けやすい時間帯の決め方
プレオルソは、決められた時間使っていただかないと、思うような結果が出にくい装置です。けれど、習いごとで帰りが遅い日があったり、下のお子さんのお世話で時間が読めなかったりと、ご家庭の事情はそれぞれです。そうした事情も、遠慮なくお話しください。
無理のある時間割のまま始めると、お子さんも保護者の方もつらくなってしまいます。そのため、始める前に一日のどこで1時間をとるかを、ご家族と相談しながら決めています。使えなかった日があっても、そこでやめずに、次の日からまた入れてください。
プレオルソを始める時期の目安
乳歯から永久歯へ生えかわる時期に使うことが多い装置です。あごの成長が続いているうちのほうが、働きかけやすいと考えられています。
| 時期の目安 | この時期に見ることとできること |
|---|---|
| 3歳ごろまで | 装置はまだ使わないことがほとんどです。指しゃぶりやおしゃぶりの癖があるか、食べ方や姿勢はどうかといった、毎日の習慣のほうを見ていきます。 |
| 4〜5歳ごろ (乳歯列期の後半) |
前歯のかみ合わせと、お口が開いたままになっていないかを見ます。プレオルソを使いはじめることもある時期ですが、装置を口に入れていられるかどうかは年齢だけでは決まらないので、お子さんの様子を見て判断します。 |
| 6〜10歳ごろ (生えかわりの時期) |
永久歯の前歯が生えそろってきて、上下の前歯の関係が見えてくるころで、ご相談が増える時期です。歯の生えかわり方とお口の使い方を、あわせて見ていきます。 |
| 永久歯列に近づくころ | プレオルソだけでは難しいことが増えてくるため、歯の位置そのものを動かす方法をご提案することもあります。 |
表の年齢は目安で、生えかわりの進み方は、同じ学年でもお子さんによってずいぶん違います。当院にはCTとセファロがあり、必要なときは骨格まで確かめたうえでご説明します。気になることがあれば、早めにご相談ください。
※進め方や期間は、お子さんによって異なります。
慣れるまでの様子
入れたその日から平気なお子さんもいれば、口に入れるのを嫌がるお子さんもいます。慣れるまでの日数には幅があるので、はじめのころの様子は通院のたびにうかがいます。
つけ始めによくあること
- 話しにくい、発音がはっきりしないように感じる
- つばがいつもより多く出る
- 寝ている間に外れて、朝ふとんの上に落ちている
- 歯ぐきやくちびるに当たって、違和感がある
- はじめの数日だけ、あごがだるいように感じる
- くちびるを閉じているのがつらく、すぐに開いてしまう
- 面倒がって、自分から入れようとしない
- きょうだいや友だちに見られるのを嫌がる
痛みが強いときや、同じ場所がずっと当たっているときは、装置の調整が必要なことがあります。次のご予約を待たずにご連絡ください。
はじめの数日は、日中の時間を10分から始めて、少しずつ延ばしていく方法もあります。叱って入れさせると、装置そのものが嫌いになってしまうことがあります。カレンダーに印をつけたり、寝る前の歯みがきとセットにしたりと、続けやすくする工夫もいくつかご紹介しています。ご家庭に合いそうなものから試してみてください。
プレオルソを使うお子さんには、ほとんどの場合、MFT(お口のトレーニング)もあわせてご案内しています。装置は入れている間しか働かないので、外している間の舌の位置や口の開き方が変わらないままだと、行ったり来たりになりやすいと考えられています。
装置とMFTの役割の違い
MFTは、装置を外している間も、自分で舌やくちびるを収まりやすい位置に保てるようにする練習です。
MFTは歯科衛生士が担当します。
保険適用保険診療の対象と通い方
- お口の機能の発達が気になる場合は、口腔機能発達不全症として保険で診られることがあり、2018年から保険の対象になっています。
- 対象は18歳未満のお子さんです。
- 月に1回通っていただき、検査とご説明のあとに、歯科衛生士がお口のトレーニング(MFT)を行います。
※お子さんの状態によっては保険の対象とならないことがあります。検査のうえでご説明しますので、まずご相談ください。
※プレオルソの装置代は、口腔機能発達不全症の検査やトレーニングとは別で、保険の対象外です。
プレオルソが合うかどうかの目安
お子さんによっては合わないこともあり、その場合は検査のあとにそうお伝えします。

向いていることが多い場合
上の前歯や下の前歯が前に出ている、前歯が閉じないといった前歯のずれや、お口がいつも開いている、飲み込むときに舌が前に出るといった癖が気になる場合です。

別の方法をご提案する場合
歯が並ぶ場所が大きく足りない場合や、骨格のずれが大きい場合は、プレオルソだけでは難しいことがあります。当院ではネオキャップ・ビムラーとインビザライン・ファーストも扱っていて、それぞれの向き不向きを比べながらご説明します。

先にほかの科へご相談いただく場合
鼻がつまっていてくちびるを閉じにくいときは、先に耳鼻咽喉科で診ていただいたほうが早いことがあります。鼻の通りがよくならないままでは、くちびるを閉じて過ごすこと自体が難しいためです。発音については、言語聴覚士が専門とする分野になります。
プレオルソは、お子さんが自分で入れて自分で外す装置なので、ご本人がどうしても嫌がるときに無理に始めても、続けるのは難しいと思います。そういうときは、時期をずらしたり、先にトレーニングだけ始めたりする方法もありますし、始めないと決めていただいてもかまいません。
※プレオルソは保険が使えない自由診療で、費用は55,000円(税込)です。矯正相談は無料です。お支払いは、現金・銀行振込・クレジットカード(自費診療のみ、VISA/JCB/Mastercardなど)・デンタルローンからお選びいただけ、月々5,900円〜(軽度の症例・デンタルローン84回払いの場合)の分割にも対応しています。
よくいただくご質問
痛くありませんか。
弾力のある素材でできているので、強い痛みは出にくいといわれています。ただ、はじめの数日は、あごがだるく感じたり、歯ぐきに当たる感じがあったりすることがあります。同じ場所に強く当たるときは調整しますので、ご連絡ください。
学校に持っていく必要はありますか。
基本的にはありません。日中の1時間はご自宅にいる時間に使い、あとは寝ている間に使います。
どのくらいの期間つけるのですか。
期間はお口の状態によって違うので、検査のあとで目安をお伝えします。途中で見直すこともあります。
これだけで歯ならびがきれいになりますか。
プレオルソだけで整うとは限りません。お子さんによっては、生えかわりのあとに歯を並べる矯正が必要になり、その可能性があるかどうかは、はじめのご相談のときにお伝えします。
途中でやめることはできますか。
できます。お子さんの様子やご家庭の状況が変わることもありますので、続けるかどうか迷ったときはご相談ください。その時点のお口の状態をご説明したうえで、やめるか、しばらく休むか、別の方法に切り替えるかを考えていきます。
※ご予約はWEBかお電話(050-1792-9421)で承ります。診療室はすべて個室で、院内に段差がなく、ベビーカーのままお入りいただけます。駐車場は無料です。
※小児矯正は公的医療保険が適用されない自費診療です。費用の目安は、矯正相談が無料、検査・診断料が5,500円です。装置代は、プレオルソが55,000円、ネオキャップ・ビムラーが550,000円、インビザライン・ファーストが660,000円です(いずれも税込)。調整料は、ネオキャップ・ビムラーは無料、インビザライン・ファーストは2〜3か月に1度3,300円(税込)です。症例によっては追加の費用がかかる場合があります。分割でのお支払いもご相談いただけます(軽度の症例でデンタルローン84回払いの場合、月々5,900円〜)。主なリスク・副作用として、決められた時間どおりに装置を使えないと計画のとおりに進まないこと、治療のあとに歯が動いて元に戻ること(後戻り)があること、装置に慣れるまで違和感や発音のしにくさが出ること、装置のまわりが磨きにくくむし歯のリスクが上がることがあります。ご不安な点は、診療の際にご説明します。
あわせてご覧ください
※インビザライン・ファーストで使うマウスピース型矯正装置は、医薬品医療機器等法(薬機法)の承認を受けていない未承認医療機器です。アライン・テクノロジー社の製品で、インビザライン・ジャパン株式会社を通じて入手しています。国内にも、マウスピース型矯正装置として薬機法の承認を受けたものが複数あります。諸外国では、1998年に米国食品医薬品局(FDA)から医療機器として販売の許可を受けています。これまでに重大な副作用の報告はありません。
このページは、一般的な情報をご紹介するものです。お口の状態には個人差があり、書かれていることがすべての方に当てはまるわけではありません。気になる点がありましたら、歯科医師にご相談ください。
掲載している写真には、イメージ写真を含みます。症状の説明に使っている写真は、実際の患者さんではありません。
医療法人社団愛北 オーク歯科クリニック(北海道釧路市昭和中央4丁目18-1 イオンモール釧路昭和店1F)
プレオルソの費用とリスク
プレオルソは保険が使えない自由診療です。費用と主なリスク・副作用は次のとおりです。
プレオルソ(小児予防矯正)|費用とリスクについて
やわらかいマウスピース型の装置を、日中の一定時間と就寝時に使う小児の予防矯正です。
| 矯正相談 | 無料 |
| 装置代(プレオルソ) | 55,000円(税込) |
主なリスク・副作用
- 取り外し式のため、装着時間が不足すると良好な結果が得られません
- 歯並びを完全に整えるものではなく、あごの成長と口のまわりの使い方を整えることを目的としています
- お子さんの成長のしかたによっては、のちに別の矯正治療が必要になる場合があります
- 装置装着後、痛みや違和感を感じることがあります
- 歯磨き等のセルフケアを怠ると、むし歯や歯周病のリスクが高くなります
自由診療です。保険は適用されません。お支払いは月々5,900円〜(軽度の症例・デンタルローン84回払いの場合)の分割にも対応しています。


