新生児の口が開いているときに見ておきたい授乳と鼻づまり
赤ちゃんはもともと鼻で息をするようにできているので、新生児の口が開いているときは、当院ではまず鼻の通りが悪くなっていないかを考えます。そのあとで、おっぱいや哺乳瓶のくわえ方と、舌の裏のひだ(舌小帯)のことも見ていきます。
生まれて間もない時期は、口が閉じきらないでいるのを見るだけでも心配になると思います。ただ、次のような様子があるときは、鼻やくわえ方を見るより先に、小児科や産院で診てもらってください。
先に小児科・産院へご相談いただきたいとき
- 肩やお腹を大きく動かして、苦しそうに息をしている
- 授乳の途中で何度も口を離してしまい、飲む量が減っている
- 体重が思うように増えていない
- 顔色が悪く、ぐったりしている
こうした様子がなく、口が開いていることだけが気になる場合は、鼻の通りと授乳のときのくわえ方から確かめてみてください。
赤ちゃんは鼻で息をしています
生まれて間もない赤ちゃんは、おっぱいを飲みながら同時に息をすることができます。飲んでいるあいだは口がおっぱいでふさがっているので、そのときは鼻だけで呼吸しています。
そのため、口が開いたままになっているときは、鼻がつまっていて使いにくくなっている可能性があります。赤ちゃんの鼻の穴はとても小さいので、少しの鼻くそや粘膜のわずかなむくみでも通りが悪くなってしまいます。新生児鼻閉と呼ばれるもので、この時期にはよくあることです。

鼻づまりのときに家でできること
お風呂あがりは鼻くそがやわらかくなっていて取りやすいので、見えるところにあるものはそのときに取ってあげてください。綿棒は奥まで入れないようにしてください。部屋が乾燥していると鼻の中も乾いてしまうので、加湿をしておくのもおすすめです。
鼻吸い器を使うときは、強く長く吸いすぎないようにしてください。短く区切って吸うほうが、鼻の粘膜への負担が少なくてすみます。それでも鼻づまりがよくならないときや、鼻水の色が変わってきたときは、小児科か耳鼻咽喉科にご相談ください。
おっぱいと哺乳瓶のくわえ方
鼻のほかに、おっぱいや哺乳瓶のくわえ方もあわせて見ておいてください。赤ちゃんは、おっぱいを飲むときに口のまわりの筋肉をはじめて本格的に使います。ここでの口の動かし方は、そのあと離乳食を食べるときの口の動きにもつながっていきます。
| 見るところ | よいくわえ方の目安 |
|---|---|
| くわえる深さ | 乳首の先だけでなく、乳輪のあたりまで深くくわえている |
| くちびる | 上下のくちびるが外向きに開いている(アヒルの口のような形) |
| ほお | 吸うときに、ほおが内側にぺこぺこへこんでいない |
| 音 | チュッチュッという音が続いていない(この音が続くときは、くわえ方が浅いことがあります) |
| あご | 飲むたびに、あごが大きく動いている |
浅くくわえている状態が続くと、唇と舌を十分に使わないまま飲むことになりますし、お母さんの乳首が痛くなる原因にもなります。くわえ方は、産院や母乳外来で助産師さんに見てもらえることが多いので、気になるときは相談してみてください。
哺乳瓶のときは、乳首の穴の大きさが合っているかを見てください。ミルクが出すぎると、赤ちゃんは吸う力をあまり使わなくても飲めてしまいます。飲み終わるのが極端に早いようなら、ひとつ小さいサイズの乳首を試してみてください。
舌小帯が短く見えるとき
舌の裏側にあるひだを舌小帯といいます。舌小帯が短いと舌を上に持ち上げにくいので、おっぱいを深くくわえられないことがあります。
ただ、舌小帯が短く見えても、すぐに処置が必要になるとは限りません。成長するにつれて伸びていくことも多いので、おっぱいやミルクが飲めていて体重も順調に増えているなら、ほとんどの場合はそのまま様子を見ていきます。
授乳がうまくいかなかったり、体重が増えなかったりすることが実際に起きているときは、処置が要るかどうかを判断することになります。その場合は小児科や産院で見てもらいながら決めていきますが、当院にご相談いただくこともできます。

新生児のうちに当院で相談できること
新生児の時期は、小児科と産院がいちばん頼りになります。そのうえで、次のようなときはご相談ください。
- くわえ方が浅い理由を、口の中の形から見てほしいとき
- 舌小帯が短いかどうか、歯科医師の意見も聞いておきたいとき
- 上のお子さんに口ポカンがあって、下の子は早めに見ておきたいとき
- これから先、何をどの順番で見ていけばよいかを知っておきたいとき
当院では、0歳〜1歳半のお子さんとご家族に向けた乳児教室を毎月ひらいていて、参加費は無料です。口の使い方は体の動きともつながっているので、教室では、だっこの仕方やうつ伏せのさせ方をお伝えするほか、寝返りやハイハイの動きを実際にたどってみます。歯が生える前から参加していただけます。
最初の歯が生えてきたあとの歯医者に行く時期は、赤ちゃんの歯医者はいつから?最初の歯が生えたら受診、0歳は乳児教室もも参考にしてください。
よくあるご質問
寝ているときだけ口が開いています。大丈夫でしょうか
深く眠っているときに口が開くことは、よくあります。そのときに、いびきをかいていないか、息が止まっているように見える瞬間がないかを気にかけてみてください。どちらかがあるときや、授乳の量が減ってきたときは、小児科にご相談ください。
おしゃぶりは使っていいですか
新生児のうちは、使うこと自体をやめる必要はありません。長く使い続けると歯ならびに影響が出ることがあるので、2歳を過ぎたころから、やめる時期を少しずつ考えていけば十分です。
新生児でも歯科に行っていいのですか
かまいません。歯が生えていなくてもご相談いただけます。この時期は、口の形や舌の動きを見ながら、これから何に気をつけていけばよいかをお話しします。お母さんのお口の状態もあわせて見ることができます。
出産前にご自身の歯を診てもらう時期の目安は、妊娠中の歯医者は安定期の5〜7か月に|受診前に伝えておくことも参考にしてください。
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歯が生える前の赤ちゃんのご相談もお受けしています
乳児教室は毎月ひらいていて、参加費は無料です。ご相談や教室のことは、お電話でお問い合わせください。
このページは、お子さんのお口の育ちについて一般的な情報をご紹介するものです。お口の状態や育ちには個人差があり、書かれていることがすべてのお子さんに当てはまるわけではありません。呼吸や授乳に心配のある場合は、まず小児科にご相談ください。掲載している写真はイメージで、実際の患者さんではありません。
医療法人社団愛北 オーク歯科クリニック(北海道釧路市昭和中央4丁目18-1 イオンモール釧路昭和店1F)


