1歳の口ポカンと、離乳食の食べさせ方・椅子の見直し方
1歳ごろになると離乳食が進んで、食べ方や飲み方が大きく変わっていきます。その途中で口がいつも半分開いているのに気づくと、健診で何も言われていなくても気になると思います。
1歳のお子さんを診るときは、唇や舌の使い方がこれからどう伸びていくかを中心に見ています。家では、離乳食の食べさせ方と食事のときの姿勢を見直してみてください。
1歳ごろの唇を閉じる力
唇を閉じ続けるには口のまわりの筋肉の力が要りますが、1歳はその力を使いはじめたばかりの時期です。何かに集中しているときや眠いときなどは、口が開いていてもおかしくありません。
ふだんは、起きているあいだずっと開いたままになっていないかと、寝ているときも開いていないかに気をつけてみてください。寝ているときに口が開いて、いびきをかいている場合は、鼻の通りを確かめる必要があります。

唇を使う離乳食の食べさせ方
この時期の口の使い方には、離乳食の食べさせ方が大きく関わっています。同じメニューでも、食べさせ方によって、お子さんが唇を使って食べるかどうかが変わります。
スプーンの入れ方
スプーンを口の奥まで入れて上あごにこすりつけるように食べさせると、お子さんは唇を使わずに飲み込めてしまいます。スプーンは下くちびるの上に置いて、上くちびるが下りてきて食べものを取り込むまで待ってください。こうすると、ひと口ごとに唇を使うことになります。
待つ時間は数秒ほどです。急いでいるときはつい奥まで入れてしまいがちですが、1日のうち1食だけでも、この食べさせ方にしてみてください。
手に持って食べるもの
食べやすいように小さく切ってから出すと、お子さんが自分でかじり取ることがなくなります。自分でかじるときには、唇と前歯の両方を使います。
にんじんやきゅうりをスティック状にしたものなど、握って持てる形で出してみてください。薄めに切ったりんごや、手に持てる大きさのおやきでもかまいません。

コップ・ストロー・哺乳瓶の使い分け
飲み方も、口の使い方に関わります。コップから飲むときは上くちびるで水面をとらえる動きが出ますが、ストローは吸うだけなので、唇を使うという点ではコップのほうが向いています。
哺乳瓶は、1歳を過ぎたら少しずつコップに移していくのが一般的ですが、急にやめる必要はありません。寝る前の1回だけ哺乳瓶を残すような進め方もあります。その場合は、ミルクを飲みながら寝てしまうとむし歯になりやすくなるので、飲み終わってから寝かせるようにしてください。
体に合わなくなってきた椅子の見直し方
1歳を過ぎると、それまで使っていた椅子が体に合わなくなってきます。足がぶらぶらしていると体幹が安定しないので、頭が前に出て、あごも上がってきます。そうなると口が開きやすくなり、飲み込みにくくもなります。
足置きがついた椅子なら、いまの体に合う高さに調整してください。ついていない場合は、牛乳パックを束ねたものや空き箱を足の下に置けば、足置きの代わりになります。ひざと股関節がだいたい直角になる高さが目安で、テーブルはひじが軽く乗るくらいの高さにします。
1歳で歯科に相談する目安
- 寝ているときも口が開いていたり、いびきが聞こえたりする
- 鼻水が長く続いている
- 飲み込むときに舌が前に出てくる
- 食べものを口から出してしまうことが多い
- 食事に時間がかかったり、途中で食べるのをやめてしまったりする
いくつか重なるようなら、一度見せてください。1歳の時点では、治療までは必要ないことのほうが多いです。
1歳のお子さんの受診と乳児教室
1歳のお子さんは、おうちの方のひざの上に座ったまま診ることもできます。むし歯のチェックとフッ素の塗布だけで終わる日もあれば、離乳食の進め方についてお話しするだけの日もあります。
お話では、離乳食や哺乳瓶の使い方など、ふだんの食事のことを中心にうかがいます。歩きはじめた時期や、寝ているときのことをお聞きすることもあります。
当院では、0歳〜1歳半のお子さんと保護者の方を対象に、乳児教室を毎月ひらいています。参加費は無料で、同じくらいの月齢の親子が集まって、お口と体の発達を見ていく時間にしています。
初めて歯医者に行く時期の目安は、赤ちゃんの歯医者はいつから?最初の歯が生えたら受診、0歳は乳児教室もも参考にしてください。
よくあるご質問
歯が数本しか生えていませんが、診てもらえますか
歯が生える前でも診察できます。この時期は、生えている歯の本数にかかわらず、唇や舌の動きと食べ方を見ています。
よだれが多いのは関係がありますか
1歳ごろはよだれが多い時期なので、それだけで心配する必要はありません。ただ、口が開いたままだとよだれは出やすくなるので、ほかの様子とあわせて見ていきます。
手づかみ食べをさせたほうがいいですか
お口の発達の面では、させてあげる意味があります。片づけの手間は増えますが、手づかみで食べると、前歯でかじり取る動きや、目で見たものを手で口に運ぶ動きが身についていきます。無理のない範囲で、1日1回でも手づかみで食べる機会があるとよいと思います。
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このページは、お子さんのお口の育ちについて一般的な情報をご紹介するものです。お口の状態や育ちには個人差があり、書かれていることがすべてのお子さんに当てはまるわけではありません。掲載している写真はイメージで、実際の患者さんではありません。気になる点がありましたら、歯科医師にご相談ください。
医療法人社団愛北 オーク歯科クリニック(北海道釧路市昭和中央4丁目18-1 イオンモール釧路昭和店1F)


